きょうは、しんらんさまのお話し。漢字で書くと『親鸞』。浄土真宗の開祖です。(宗祖とも御開山ともいわれます。所謂、初代の方です)
しんらんさまは今から850年も昔に京都で誕生されました。平安時代の終わりごろ。850年前の世の中はどんな感じだったのか…。
歴史に目を向けると、とても大変だったことがわかります。先ずは、飢饉(ききん)。つまり、作物が実らず食料不足。春と夏には日照り、秋に台風・洪水にみまわれ、収穫がほとんどなかったといわれます。しかし、これだけではないのです。街では死者数千人に及ぶ大火災が2度もあり、大地震に疫病と様々な災害が人の暮らしを襲い、道端や河原には数えきれない遺体で溢れかえり、言葉では言い表せない、凄まじい光景だったそうです。
さらには、源氏(げんじ)という一族と平家(へいけ)という一族の争い。
そんな大混乱の中、しんらんさまは幼少期を過ごされました。…ここで、少し立ち止まり、ちょっと想像してみました。
この時代、電気やガスはもちろんありません。テレビ、パソコン、スマートフォンもありません。情報の伝達が今とは比べものにならないくらい遅く、困難な時代だったと思います。いや、今が早すぎるのか。いろいろ想像します。とにかく、今でいう便利グッズはほとんどありません。
きょう、なんとか生きることができた。そんな思いで生きていた人も多かったかもしれません。
しんらんさまが子どもの頃、何を思い、どのように暮らしていたのかを知る詳しい資料はありませんが、歴史的事実や文献を読むと、どのような時代に生きていたのかを想像することはできます。そのしんらんさまが、お坊さんになったのは、なんと9歳の頃。
…しんらんさまについて簡単に説明しようと思いましたが、一人の人生を簡単に説明できないことに気づきました笑。
長くなったので、きょうはここまでにします。(次回へ続く)
しんらんさま
